ホッキョクオオカミの子ども「カムイ」についてご報告いたします。
6月20日の午後、飼育スタッフがカムイの様子を観察していたところ、後肢(後ろ足)に力が入らず、匍匐前進のように身体を引きずって移動している様子が確認されました。すぐに動物病院に搬送し、検査と診察を受けました。
レントゲン検査の結果、骨盤の幅が生まれつき狭く、大腿骨(太ももの骨)の骨幅も通常より狭いことが確認されました。これにより骨盤内の神経(特に骨盤神経叢)や周囲の組織が圧迫され、後肢の運動神経に影響が出た可能性があるとの診断でした。なお、血液検査では大きな異常はなく、内臓機能や全身状態は安定しているとのことで命に関わる病気ではありません。
現在はリハビリを開始し、毎日頑張っています。現在は発見時より後肢の動きも少しずつですが良化(回復)してきています。
リハビリのために離れていますが、群れの仲間も心配している様子を見せており、群れに戻るためリハビリを続けていきますので、どうか小さな身体で懸命に頑張るカムイを温かく見守って頂けますと幸いです。
